A journey to find the core of a fragmented spirit

細分化された精神の核を探す旅路

忘れかけた頃に

いつの間にか季節は巡り、茹だる暑さも懐かしい秋が来て、目の前に冬。

息が白くなるほどの寒さに心も身体も身構える。

肌を刺す冷たい空気は、皮膚を貫き心まで達しているような錯覚を覚えさせる。

 

乗り越えて、新しい人生を歩もうと決意した日から随分と経つが、古傷は忘れた頃にふと痛んだりもする。

 

冬の贈り物、疼き、刹那の切なさ、虚無

夏の残り香、一瞬の幸福感と、途方もない喪失感

 

全てが夢だったかのような錯覚に陥ることもある。でもあの時感じた幸福も、あの日の不幸も、実際に心に大きな何かをもたらしたのなら、仮に夢であったとしても現実と何ら変わりはない。

心で感じたものに、夢と現実の隔たりはない。

 

忘れかけた頃に思い出してしまうのなら、本当の意味で忘れられる日は来るのだろうか。

 

 

 

終わりを見据えて

更新がだいぶ空いてしまった。

しばらくの間、何も書く事が思い浮かばなくて、モチベーションもインスピレーションも枯渇していた。

でもこの期間中でも、いろいろと思いを馳せる事はあったから、なんとなく今記事を書いている。

 

先のことを考えていた。ずっと先、自分が死ぬ時の事まで。

自分にとって人生最後の恋だと思っていた恋がついに終わってしまったわけで、残りの人生はたぶん孤独に過ごすことになるだろうな。

今はまだ漠然とした喪失感だけで済んでいるけど、死を目前にした時に、自分は何を思うんだろう。

少なくとも、いい人生だったと満足して死ぬことは無いと思う。後悔だらけの人生だったと嘆く姿は容易に想像できるが。

 

孤独に死んでいく人間なんて腐るほど居るだろうが、いざ自分がそうなる未来が見えてくると、途方もない虚無感に襲われる。

いっその事自ら命を絶ってしまいたくなるほど、絶望にも似た何かを感じずにはいられない。

 

先日姉に子供が産まれました。

結婚して子供を授かって、育てて家庭を築いて、そんな普通の幸せとは無縁な星に生まれてきてしまったんだなと、切なくなる。

普通の幸せを手に入れるチャンスをことごとく逃してきた自分の弱さのせいもあるのだけれど。

 

この先、自分はどう生きればいいのか、何もビジョンが見えない。 

 

俺は来世も前世も信じてない。 

死んだらそこで命は途絶える。生まれ変わる事なんてないんだ。

だからこそ、今ある命を精一杯生きなきゃならないんだと、ずっと自分に言い聞かせてきた。

でももうそんな事も考えたくない。 

ただ静かに終わりたい。  

 

年齢的にも、もう死を意識する段階に来ている気がする。

もう引き返せないんだ。

 

せめて心穏やかに最期を迎えられるように、自分の中で少しずつ抱えていた物を下ろして行ければいいかな。出来ることなら。

 

終わりを見据えて生きるのは辛い

でも、もう前は向けないから

 

 

雨ときどき雨

長く雨が降り続いている

静かな雨

優しい雨音に包まれていると、自分の代わりに空が泣いてくれているような気がしてくる

別に泣きたい気分でもないのだけれど

 

土を肥やし力を与える雨は、草木や花にとっては恵の雨だ

雨雲が去った晴れ間のさんさんとした日光を浴びて、大きく育つんだろうな

人生もそうであってほしい

今は雨でも、いずれ雲の切れ間から光が射しますように

 

雨ときどき晴れ

それくらいの人生が1番幸せなんじゃないかな

そんなふうに思う日曜の夜

でも今は自分も、空模様も、雨ときどき雨

しとしと、静かに、空が泣く

 

さよならとありがとう

失恋してから半月が過ぎた

あの日から時の流れが遅くなったような錯覚に陥っている

でも、失恋当初に比べると精神状態はだいぶ良くなったと思う。まだ寂しさは残るけど。

 

2年前の8月17日に告白して、受け入れてもらえた。あの日の事は忘れない。

もうすぐ今年の8月17日が来る。

今、色々と思い出しては、かき消して、また思い出してを繰り返している。

懐かしい夏の思い出。

 

今となってはもう確かめることはできないけど、彼女は俺のことは愛していなかったと思う。嫌いではなかったというだけで、特別な存在ではなかったんじゃないかな。こんなこと言ったら怒られるかもしれないけどね。

 

恋愛感情が希薄な状態にあって、それでも2年近くも付き合ってくれたのは、ひとえに彼女の責任感の強さ、情の強さ故のものだと思う。とても芯の強い女性だった。

 

人生の貴重な2年間を、自分と過ごしてくれた事には感謝しかない。2年は大きい。この歳になると尚更そう感じる。

 

彼女自身、結婚や将来のことで思う所は少なくなかったはず。俺がその期待に応えられなかったのは、正直に力不足だったと認めざるを得ない。

交際するに値しない男だったってことは、自分自身が一番理解してる。

 

そんな俺の事を気遣ってくれたり、心配してくれたり、支えてくれた事は本当に感謝してる。ありがとうなんて言葉じゃ足りないくらい。

 

これからはお互い別々の道を歩むことになるだろうけど、彼女が幸せな人生を歩んでいける事を心から願っています。

 

さよならとありがとう

地平線の向こうへ沈んだ私の太陽

沈んだ先の空を明るく照らして、別の誰かの太陽になって、幸せの向日葵をたくさん咲かせるんだ

あなたの幸せが、私の幸せです

絶えない幸福を願って

 

 

 

乾きと苦悩、嘆きと叫び

あの日からずっと心の乾きと共に生きている

心は土砂降りなのに、心の根元は乾ききったまま、潤いとは無縁

 

水をください、誰か、誰でもいいか

でも本当に欲しいのはあなたからの水です

今の自分を潤せるのはあなただけだから

 

未練がましい嘆きを晒して、誰にも届かない叫びをここに書き記しておくよ

いつかここにたどり着く日が来たら、わずかでも構わない、私の抱いている苦しみを少しでも理解して欲しい。

 

2年という歳月、こんな自分と同じ時を過ごしてくれた事、心から感謝しているよ 

でも出来ることなら、永遠に一緒にいたかったよ

あなたはそれを望んでいなかったんだよね

知ってたよ。自分には貴方の心を引き止めるだけの魅力なんて何一つ持っていないもの

それでも、2年も一緒にいてくれたあなたはとても優しい人です。

その心、優しさ、慈しみの心、誰よりも繊細で他者を思いやれる慈悲深い心を持っていることを、私は知っています

 

その心に見合う人と巡り会って、次こそは幸せを手にして欲しいと、心から願っているよ

 

私はというと、また心から愛せる人と巡り会えて一つになれればいいなと、起こるはずのない奇跡を信じながら、今日もこのやり場のない乾きに苦しみながら這いつくばって生きている

 

蝉の最期の声を聞いたことがありますか

その声はまるで死にたくないと叫んでいるようで、心に刺ささった

ここに書き記した嘆きの言葉をは、誰かの心に伝わっているのだろうか

誰にも伝わらず、理解もされないこの言葉の羅列には、何か意味があるのだろうか

 

人の心に残るのは難しい

今日も乾きに苦悩しながら、明日も同じように苦悩するのだろう。  

 

誰か水をください、誰でもいいから

 

 

 

 

夏の欠片たち

照りつける太陽に顔をしかめながら歩く

痛いほどの日差しは、まるで何か自分を罰しているようにさえ思えた

春や秋の包み込むような日差しとは違い、まるで自然の厳しさを教えてくれているようだ

 

去年の夏や、一昨年の夏をふと思い出していた。今年の夏は1人で過ごすことになるが、去年や一昨年の眩い思い出に浸ってノスタルジックに過ごそうと思う。

 

あの夏に戻りたい

そんな願いは叶うはずもなく、過ぎた過去に独り思いを寄せる

あの時を、あの時間をもっと大切に過ごしていればよかったと後悔の念がよぎる。

昔からそうだ、夏には、未練や後悔の思いを抱くことが多い 

傷つけてしまったあの人や、仲違いしてしまった人達、みんな元気に過ごしているだろうか

元気でいてくれたらいいなあ

 

夏は特別な季節だと思う

短くも鮮烈な記憶を残し、名残惜しさとともに次の季節に襷を渡す

そして潔く去ってゆく、惜しまれながら

 

今年の夏は大きな出来事は、自分にはないと思う

でも多分何かしらの思い出は残るんだろうな

そして来年もそれを思い出しては切ない気持ちを抱かせるのだろう

 

そんな季節、夏

多くの人に愛され、たくさんの夏の欠片たちを、その心に残してまた去っていく

 

今年の夏の欠片、ちゃんと拾っておかないとね

そして次の夏が来たら、そっと引き出しから取り出して、1人で楽しむんだ

切なさとと共に、愛おしさと共に

 

 

 

 

そこに詩がありますように

突然だった。予兆はあったはずなのに、気づいてあげられなかった。気づけたとして、自分に防ぐことは出来なかったかもしれないが。あの日からずっと悔いている。

 

もうすぐ2年になる、あなたがこの世を去ってから。

 

誤解や否定される事の多い人生を送ってきた私だが、あなただけは私を全肯定してくれた。

全てを受け入れ、存在を認めてくれた。

 

「いつか会おう。仙台に帰ったら」

その言葉、信じていたよ。いつか会える日が来るってずっと信じていたのに、叶わなかったね。それが残念でならない。

 

何故なんだ。どうして去ってしまったんだ。幼い娘さんを残して、たった1人で。

その決断に至った経緯を知りたい。どんな思いだったか、どんな苦悩があったのか。

もう永遠に聞くことはできないのだけれど。

 

詩が何よりも好きだったね。

書くことに取り憑かれていた、生粋の詩人だった。

「詩人に向いてるよ。詩を書こうよ」

そんな生粋の詩人に、文章を褒められたのは自分のちょっとした自慢です。

 

自分は詩人にはなれないだろうけど、書くことに取り憑かれていた、自分を表現することに命をかけていたあなたの気持ち、今なら少しだけ分かります。

今の自分も、どこか書くことに取り憑かれているから。

 

あなたのように美しい言葉を紡ぎ出す事はできないけれども、この場で、自分なりに言葉を書き留めていこうと思っている。誰の心にも残らないだろうけど。

 

不自由な肉体から開放されたあなたが、せめて今安らぎの中に包まれていることを願うよ。

そっちに言葉はあるのかい?

どんな景色が広がっているんだい?

いつの日かそちらに旅立つ日が来たら、その時は。たくさん話をしよう。

その日まで大切に生きていきます。あなたの分まで。

 

ありがとう。わかなさん。

そこに詩がありますように